夏物の麻の長襦袢が欲しい、そう思って仕立て上がりを探しました。
調べてみると「麻の長襦袢」と言われているもののほとんどが「麻ポリ」です。
せっかくなら麻100%はないのかと探すと、「本麻」と呼ばれているものがそれに該当します。
これが結構お財布に厳しい。
そんな折見つけたのが、洋服地としてよく見かけるリネンです。
これって麻100%なわけで、これで長襦袢を仕立てたら、本麻の長襦袢にならないか?と作ってみることにいたしました。
はじめに

・用尺…薄手のリネン生地110cm幅4m~5m。
長襦袢として着用するので、なるべくソフトで薄手の生地が向いているような気がします。
・付属品…地衿1枚。
地衿は別衿仕立てに用いる細長い生地です。
呉服屋さんで取り扱いしてますが、手に入らなければコットンのキャンバス地等でも代用できると思います。
生地の準備
生地はまず水に3時間~一晩つけて脱水し、半乾き状態でアイロンをかけておきます。
あらかじめ生地を縮めておくと、水洗いしても型崩れしにくくなります。
今回は20cmほど縮みました。

裁断
モスリンの長襦袢の裁ち方を参考にして、左右身頃を続けて裁ちました。
背縫いなしの仕立てになります。
余った部分で力布を裁ちました。

裁ち合わせはこんな感じです。

袖縫い
長襦袢の袖は底を袋縫いにするだけ。

内揚げ・脇縫い
背縫いなしなのでいきなり内揚げ・脇縫いをしてそれぞれくけています。
内揚げはなくてもよいかと思います。
衿つけ
身頃に衿がつきました。
私、この部分をずっと「おくみ」だと思っていましたが、長襦袢の場合衿にあたるのですね。

地衿つけ
地衿がついたところです。
長襦袢の仕立てには2種類ありまして、「通し衿仕立て」と「別衿(地衿)仕立て」があります。
通し衿とはおくみのようについている衿が寸断されずにそのまま衿としてぐるっと肩を周ってつく形です。
対して別衿とは着物と同じ形に仕上がります。
私の持っていた本では「太った人によい」との表記がありましたが、現在では着付けの際にはだけにくいことからほとんどがこちらのようです。

完成
袖つけをして、完成です。
仕上げにレースの半衿をかけてみました。
背縫いがないので、中心がわからなくてちょっと不便でした。
反省点など
リネンの生地はよく見かけるものの、実際に仕立ててみたのは今回が初めてでした。
リネンは買ったばかりは糊が効いていてパリッとしているのですが、洗うとテロテロしてきます。
このため折りたたんで裁断する、という和裁特有のやり方が通用しなくて、一枚ずつチャコで印をつけて裁ちました。
また地衿のつけ寸法がわからず、手持ちの長襦袢を参考にしました。
合っているのか間違っているのか、未だにわかりません。