あれは、着付け教室に通っていた頃の話です。
当時最年少で着付けを習っていたのが、高2の女の子でした。
その女の子は若いせいもあってか、ずけずけとものを言うタイプの子でしたが、なぜか憎めないそんな子でした。
夏も近づいたある日、「浴衣の着付けと帯結びを勉強します」との先生からの通達で、全員が浴衣を着る日がありました。
私が持っていったのは、高校生の時に学校の教材として縫った浴衣。
彼女が持ってきたのはピンクの地の今時らしい浴衣でした。
全員が着付け終わって雑談などを交わしていると、その女の子の着姿が目に入りました。
…なんだかずいぶん衿の生地が薄いのです。
このとき初めて、「市販の浴衣は衿が薄い」のだと知りました。
それが顕著に感じられたのは、更に翌年の浴衣の講習の時です。
そんなに数がない私は翌年も同じ浴衣でしたが、彼女もまた同じ浴衣を持って来ていました。
昨年は買ったばかりだったので、「ちょっと薄いな」程度だった浴衣でしたが、その後も何度か着て、洗って、糊付けもしていないのでしょう、衿元がもう形が崩れてへろへろでした。
それからそのことが気になって、スーパーで売られている安い浴衣セットをチェックして回りましたが、やはりどれも薄いのです。
着物や浴衣を縫ったことがあればわかりますが、衿の中ってすごい布が重なってるものなんですよ。
先日作った着物は、生地が厚手で幅広かったこともありますが、身頃の衿の中に入る分等を曲げて入れ込んだりしたら、すごい厚みになってしまいました。
調べてみると、形は浴衣ですがどうも裁ち方・縫い方のプロセスが和裁とは違うようなのです。
プレタの安い浴衣のすべてがそうとは限りませんが、私のおすすめとしては、
1.反物を買って自分で縫う
2.反物を買って和裁が出来る人に縫ってもらう
3.反物を買って仕立てに出す
のがおすすめです。
1年で買い替えるなら安いのもいいでしょうけれど、せっかくなので長く着たいと思うとやはりしっかりと縫われたものが欲しくなります。
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